イソソルビド二硝酸塩（経口投与、舌下投与）
利用可能なブランド
ディラトレイトSR、イソクロン、イソジトレイト、イソルジル・チトラドーズ、アポ-ISDN、イソルジル
この薬について
イソソルビド二硝酸塩は、冠動脈疾患による狭心症（胸痛）の予防に使用されます。すでに始まっている狭心症発作の痛みを速やかに緩和する効果はありません。イソソルビド二硝酸塩は、硝酸塩と呼ばれる薬剤のグループに属します。血管を弛緩させ、心臓への血液と酸素の供給を増やし、心臓の負担を軽減することにより効果を発揮します。長期にわたって定期的に使用することで、狭心症発作の発生を予防するのに役立ちます。この薬は、医師の処方箋がないと入手できません。この製品は、以下の剤形で提供されています。
この薬を使用する前に
薬の使用を決定する際には、薬を服用することによるリスクを、薬によって得られる効果と比較検討する必要があります。これは、あなたとあなたの医師が下す決定です。この薬については、以下の点を考慮する必要があります。この薬や他の薬に対して、これまでに異常反応やアレルギー反応があったことがある場合は、医師に伝えてください。また、食品、染料、防腐剤、動物など、その他の種類のアレルギーがある場合も、医療従事者に伝えてください。一般用医薬品の場合は、ラベルまたはパッケージの成分を注意深くお読みください。小児におけるイソソルビド二硝酸塩の効果と年齢との関係については、適切な研究が行われていません。安全性と有効性は確立されていません。現在までに行われた適切な研究では、高齢者におけるイソソルビド二硝酸塩の有用性を制限するような高齢者特有の問題は示されていません。しかし、高齢者の患者は、年齢に関連した肝臓、腎臓、または心臓の問題を抱えている可能性が高く、イソソルビド二硝酸塩を服用する患者については、注意が必要であり、投与量の調整が必要となる場合があります。この薬を授乳中に使用した場合の乳児へのリスクを判断するための、女性に関する適切な研究はありません。授乳中にこの薬を服用する前に、潜在的な利益と潜在的なリスクを比較検討してください。特定の薬は絶対に併用してはならないものもありますが、相互作用が起こる可能性がある場合でも、2種類の異なる薬を併用できる場合があります。このような場合、医師は投与量を変更するか、またはその他の予防措置が必要となる場合があります。この薬を服用している間は、特に以下の薬を服用しているかどうかを医療従事者に知らせることが重要です。以下の相互作用は、その潜在的な重要性に基づいて選択されたものであり、必ずしもすべてを網羅しているわけではありません。この薬を以下のいずれかの薬と併用することは推奨されません。医師は、この薬による治療を行わない、または服用している他の薬の一部を変更することを決定する場合があります。特定の薬は、相互作用が起こる可能性があるため、食事中または特定の種類の食品を摂取する前後には使用しないでください。アルコールまたはタバコを特定の薬と併用すると、相互作用が起こる可能性もあります。食品、アルコール、またはタバコと一緒に薬を使用することについては、医療従事者と相談してください。他の医学的問題の存在がこの薬の使用に影響を与える可能性があります。特に以下の医学的問題がある場合は、必ず医師に伝えてください。
この薬の使用方法
この薬は、医師の指示通りに服用してください。指示された量より多く服用したり、指示された頻度より頻繁に服用したり、指示された期間より長く服用したりしないでください。この種類の硝酸薬は、長期間にわたって狭心症発作の回数を減らすために使用されます。作用が遅すぎるため、すでに始まっている発作を緩和することはできません。徐放製剤は、薬物を徐々に放出し、8～10時間効果を持続させます。狭心症発作の痛みを緩和するために速効性のある薬も必要かどうかは、医師に確認してください。この薬は、毎朝最初に服用し、毎日同じスケジュールに従ってください。この薬は、毎日薬を服用しない「薬物フリー」の時間を設けると、最も効果を発揮します。医師が薬物フリーの時間を確保するために、1日の服用スケジュールを調整します。薬が適切に作用するように、服用のスケジュールを厳守してください。舌下錠は、噛んだり、砕いたり、飲み込んだりしないでください。口の粘膜から吸収されると、はるかに速く作用します。錠剤を舌の下に置き、溶けるまで待ちます。錠剤が溶けている間は、飲食、喫煙、噛みタバコはしないでください。徐放錠またはカプセルは、丸ごと飲み込んでください。割ったり、砕いたり、噛んだりしないでください。この薬の服用量は、患者によって異なります。医師の指示またはラベルの指示に従ってください。以下の情報は、この薬の平均的な服用量のみを含んでいます。服用量が異なる場合は、医師が指示しない限り変更しないでください。服用する薬の量は、薬の強さに依存します。また、1日に服用する回数、服用間隔、服用期間は、薬を使用する医学的問題によって異なります。この薬の服用を忘れた場合は、できるだけ早く服用してください。ただし、次の服用時間になったら、忘れた服用回は飛ばし、通常の服用スケジュールに戻ってください。服用量を2倍にしないでください。薬は、室温で密閉容器に保管し、熱、湿気、直射日光を避けてください。凍結させないでください。小児の手の届かない場所に保管してください。期限切れの薬や不要になった薬は保管しないでください。使用しない薬の廃棄方法については、医療従事者に相談してください。